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  • Shiho Ando

RESPガイド(2024)カナダの子どもの学費のための補助金

Updated: Mar 1




カナダでお子さんを育てている方なら一度はRESPという言葉をきいたことがあるかもしれません。



RESPはファイナンシャルアドバイザーとしてカナダ在住の皆さんにぜひ理解していただきたいお得な口座のうちのひとつです。



RESPはカナダの子ども対象の高校卒業後の学費を貯める為のプランです。

学費を貯めることによって最大$10,400を国から学費として受け取ることができます。



注)このブログはBC州のRESPプログラムについて書かれており、特定のRESP商品を宣伝するものではありません。私はRESPも仕事で取り扱っていますが、他の商品と同様に数社との契約がありますのでどれかひとつのタイプの商品をサポートするということはしていません。








 

もくじ

RESPとは






 

RESPの基本


Registered Education Savings Plan(RESP)とは専門学校やカレッジ、大学、技能訓練プログラムなどの子どもの高等学校卒業後の教育資金の貯蓄を手助けするための長期のセービングプログラムです。(カナダ政府)

RESPとは何?

カナダ公立の学校では高校まで授業料は無料ですが、高校卒業後のポストセカンダリー(大学やカレッジなど)では学費がかかってきます。

この学費を貯めるための口座がRESPです。



どうやってRESPをはじめるの?

RESPを始めるためにはまず口座を開設する必要があります。

この口座にお金を自分の決めたペースで貯めていきます。


口座は銀行や保険会社、RESP会社などの金融機関で開設することができます。

一般的にはSINを持っている子どもを受取人として親が口座を開設します。



いくらまでRESPにお金を入れられる?

入金の上限は$50,000です。政府からこの口座へ補助金が振り込まれますが、額は口座への入金額や住んでいる地域、家族の収入などによって決められます。


入金額や入金方法、また口座内でどのようにお金を運用していくのかは自身で、もしくはアドバイザーと相談して決めます。






特徴1:補助金が貰える



お金にはえる芽とサボテン


BC州では一人当たり最大$10,400の補助金を受け取れます。

補助金の種類はCESG, CLBとBCCESGの3つがあります。



1.CESG (Canada Education Savings Grant)


一人当たり$7,200を上限に一年あたり最大$600を受け取ることができます。


受給資格

  • カナダに居住している

  • SINを持っている

  • RESPの受取人になっている

  • 受取人が17歳以下であること



1年あたりの受給額の計算方法


受給額はRESP口座への入金額と前年の家庭の収入(家族みんなの収入)によって決まります

以下はかなりややこしいですが、詳しい計算方法を見たい方はぜひ。

また家庭収入にかかわらず、上限は$7200のままです。



a.家庭収入が$53,359以下の場合

最初の$500の入金額への補助金は40%

次の$2000の入金額への補助金は20%

それ以上は補助金なし


例1)$500のみ入金した場合

$500x40%=$200

よって補助金は$200です。


例2)$2500入金した場合

$500x40%=$200

$2000x20%=$400

合計で補助金は$600です。



b.家庭収入が$53,359以上で$106,717以下の場合

最初の$500の入金額への補助金は30%

次の$2000の入金額への補助金は20%

それ以上は補助金なし


1)$500のみ入金した場合

$500x30%=$150

よって補助金は$150です。


2)$2500入金した場合

$500x30%=$150

$2000x20%=$400

合計で補助金は$550です。



c.家庭収入が$106,717以上の場合

最初の$500の入金額への補助金は20%

次の$2000の入金額への補助金も20%

それ以上は補助金なし


1)$500のみ入金した場合

$500x20%=$100

よって補助金は$100です。


2)$2500入金した場合

$500x20%=$100

$2000x20%=$400

合計で補助金は$500です。




2.CLB (Canada Learning Bond)


一人当たり$2000を上限に1年目は$500、2年目以降で受給資格を満たす場合には$100づつ補助金を受け取れます。


受給資格

  • カナダに居住している

  • SINを持っている

  • RESPの受取人になっている

  • 2004年1月1日以降の生まれ

  • 2022年の家族収入が$50,197以下であること




3.BCTESG (BC Training & Education Savings Grant)


6-9歳の間に一度$1200を受け取れます。


受給資格

  • 親と子どもがBC州に居住している

  • 子どもが2006年以降の生まれであること

  • 子どもがRESPの受取人であること

注意:子どもが6-9歳の間に申し込みが必要です。自動では受け取れません。



*CESGとCLBは親がタックスファイルをしていれば自動的に振り込まれます。BCTESGは別に申し込みをする必要があります。






特徴2:税金がかからない(可能性が高い)



オレンジのシャツを着た二人の子供


RESP課税の仕組み

RESPをいざ使うぞ!となったとき口座内には以下の3つの種類のお金が入っています。


  1. 元本(入金したお金)

  2. 政府からの補助金

  3. 元本と補助金から生まれた利子


RESP口座からお金を引き出した際に税金がかかるのは2と3です。

そして課税されるのは受取人(お子さま)です。


1はすでにお母さんお父さんが収入税を払った後のお金(After tax moneyという言い方をします)なので引き出しても税金は取られません。



どうして子供は非課税なの?

RESPを使っているという事は受取人は学生ですので以下の事が言えます。

  • 学費を支払ったことによってtutition creditを受け取れるので減税になる

  • そもそも学生なので収入が少ない


よって補助金と利子分が課税されたとしてもその分実際に税金を支払う事になるケースは少ないです。






特徴3:学校に進学しなくてもお金は無駄にならない




女性と勉強をする男の子


子どもが進学しない事に決めた場合以下の方な方法を取ることができます。


Bの一部の例を除いて補助金は国に返金する必要がありますが、進学をしなかったからといってお金が無くなってしまうということはありません。



A. 将来気が変わったときの為にとっておく


RESP口座は35年間口座を維持することができます。ですので0歳で開けたとしても子どもが35歳になるまで口座をとっておけるわけです。19歳で高校を出て進学しなかったとしても、数年後に気が変わるかもしれません。その時の為にお金をとっておくことができます。またその間投資をし続ければ利子も生まれます。



B. 兄弟に受取人を変更する


年齢の制限が多少ありますが、受取人を他の兄弟へ変更することが可能です。

補助金も新しい受取人が受け取れますがCLBのみは移すことができません。またグループプランの場合には既に満期を迎えているので、同じ会社もしくは他社の個人プランに移してから受取人を変更すれば同じように補助金も新しい受取人が受け取れます。



C. お金を引き出す


プランの中には元本、補助金、利子の3つのタイプのお金があります。このうち、補助金は政府へ返金をする必要があります。残りの元本と利子については引き出しが可能です。元本は引き出しても税金はとられません。利子の支払いはAIPと呼ばれ、通常の収入税とプラス20%の税金がかかります。



D. 個人年金(RRSP)もしくはディサビリティセービングプラン(RDSP)に移す


上記のAIPのプラス20%の税金を避けたい場合には、AIPをRRSPもしくはRDSPへ入れるという方法があります。RRSPの場合、そのアカウントからお金を取りだした際に収入税がかかります。






RESPの種類



卒業生が右手を挙げて笑顔を浮かべている



RESPには大きく分けて3つのタイプがあります。個人プラン、家族プランとグループプランです。



1.個人プラン(Individual Plan) 


お子さまひとりが受取人となる口座です。



2.家族プラン (family plan)


兄弟で共有の口座を持つのが家族プランです。



3.グループプラン


個人プランのうち、受取人の年齢ごとにグループを作り一緒に運用していくのがグループプランです。



以下が大まかな特徴です。


個人・ファミリープラン:

運用方法は自分で決められる

入金の頻度や金額を変えられる

どのようにRESPが育つのかはその投資によって異なる

費用はその投資ごとに異なる



グループプラン:

運用はグループRESPを扱う会社が決定し、低リスクのみ

基本一度入金額を決定したら満期までその金額の契約

おおよそどのようにRESPが育つのか予測できる

費用は契約の段階で設定、また最初の段階で支払いを進める

費用は投資信託に比べて低い



一般的にフレキシビリティを求めている方や運用に関する決定を自分で行いたい方には個人プランが向いています。また低リスクで予期できることを好み、RESPを子どもが学校に行くまでの長期のセービングプランとして積み立てていく予定の方はグループを検討されても良いでしょう。






まとめ


RESPは帰国の予定がとりあえずないのであれば開けない理由はないと思う口座です。

口座開設を検討されている方でしたらこのページにある情報以外にもざまざまな質問があることと思います。そもそもRESP口座を開ける事が自分の状況に適しているのか、またどのようなアカウントが合っているのかなども含めてご自身のアドバイザーにぜひ相談をして下さい。






参考

RESP provider user guide:


Registered Education Savings Plans and related benefits:


Registered Education Savings Plans (RESPs) (CRA website):



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